RAKINES | 通販 | 取扱 | セレクトショップ

こんにちは。

本日は RAKINES (ラキネス) の個人的イチオシ品番、"Bryan" を単体でご紹介。

正直、キャッチーでもなんでもない品番ですが、僕自身がひとり熱くなっている1本です。

 

買ってくれた方には1杯奢りたいくらいあります。

C×L Chino natural washer - Bryan "Olive green"

C×L Chino natural washer - Bryan "Milk"

 

"C×L Chino natural washer"

タテ糸に綿の 30/1 コーマ糸、ヨコ糸に綿麻の 20/1 混紡糸を使用。

高密度に織った生機に、染め・仕上げの工程で強い揉みこみを行うことで麻のナチュラルな質感を強調し、やわらかく ふくらみのある風合いに仕上げています。

麻のハリと清涼感は残しつつ、綿のコシと粘りを併せ持ったハイブリッドな質感のチノクロスです。

けっこうシンプル。何がそんなに良いのか。

 

細かいディテールについては後ほど。

 

僕は "どんなつくりか" と同じくらい "誰がつくっているか" を大事に思っています。

10年ほど前の話ですが、RAKINES (ラキネス) の前身となる存在の、とあるブランドに出会い、個人的に大変感銘・影響を受けました。

 

当時、まだ若かった僕は分かりやすいデザイン、キャッチーなモノ、パッと見で明らかに他と違うモノにしか興味を示せない若造でした。が、当時働いていた会社の異動をきっかけに、その分かりにくく、地味であまり目立たない、でも実はめちゃくちゃ良い、そのブランドと出会うことに。

 

お取り扱い初期の頃、はっきり申し上げますとあまりモノづくりに対しての理解が追いつかず。笑

 

しかし、当時の上司やブランド側とプロダクトを通してコミュニケーションを重ねていく毎に、じわじわとそのモノづくりの奥深さにのめり込んでいくことに、、、。

その "とあるブランド" のコンセプトは

 

「誰でも知っているアイテムの、誰も知らない新しいバランス」

 

(当時毎日のように言葉にして接客していたので、もう脳や口に染み付いちゃってます。)

 

誰もが見慣れたアイテムの細部をいじくり回し、それを皆が見たことがないフェーズに持っていくということですね。いかにも目立たないし伝わりづらそう。

ヤングな世代に対しての即効性的な魅力はもしかすると皆無だったと言っていいかもしれません。

 

でもそれが良かった。

それで自分の価値観が変わった。

 

何故ゆえこの話をしたかというと、

今シーズン、ラキネスのチームに当時のメンバーのひとりが戻って来たとのことで。

多分その方とは1,2回しかお会いしていないのですが、個人的に私淑している方。

展示会で色々試着していく中で、商売そっちのけでノスタルジックで胸が熱くなる感覚に見舞われました。

 

とりあえず僕はこのパンツに当時の記憶を重ね合わせ、ひとりでエモくなって。いつもなら、安価でない限りインラインは1品番2,3点、多くて5点くらいしか仕入れないのに、これはまあまあ仕入れました。

 

思い入れのあるパンツなので、なんとなく店頭でお客さまにも伝わってくれているのか、大変好評です。

感情は一旦置いといてモノの話をしておくと、

 

まず素材は前述の通り、麻の良さと綿の良さをとても良いバランスで抽出したような。

涼しげながらしっかりとした、素材としての説得力がある感じです。

 

ガシガシ使えて、汚れても別にいいかなと思えるタイプ。

次にディテール。腰回りのタック。

2タックですが、内側のタックの中にもう1タック。(3タックというのかもしれません。)

インタックの中にあるアウトタック。アウトタック・イン・インタック。

 

穿いた時、ポケットに手を入れた時。思った以上に腰回りにボリュームがあり、絶妙なニュアンスを醸し出します。

 

そしてこのブランドのパンツの特徴のひとつはヒップライン。

正直同ブランドのパンツはウエストはだいぶ大きくて、腰が細い方からするとウエストはかなり余ります。が、不思議とお尻周りはスッキリ。

これは直接話せるといいなと思っているのですが、ヒップに余りが出にくい工夫がされていて、文での説明は少々難しいのですが、お尻の生地分量がかなり傾斜をかけて削られてあります。

あとはシンプルに、オリーブ色のパンツが穿きたかった。

数年に1度オリーブな気分がやってきて、今年がタイミング良くちょうどそれでした。

(白ももちろんオススメです。)

 

合わせちゃいけない色が少ないし、僕は個人的に黒の次くらいに使いやすい色と認識しています。

いかがでしょうか。

 

私的な話が多くなりましたが、嘘偽りなくとてもオススメしたい1本です。

 

是非。

 

RAKIENS

 

MORLS

蒲原